甘酒は「飲む点滴」と言われ、美容と健康にいいということで、爆発的な人気になりましたよね。
昔は甘酒って全然好きじゃなくて、変な甘さとクセのある独特の香りが苦手でした。
スーパーに売っているような甘酒ってみんなこんな感じで美味しいものは全然なくて…
最近は美味しいものがたくさん出てきていますよね。
粒々が残っていて、自然な甘みとほんのり香る酒粕の香りがとってもクセになります。
知らなかった!麹甘酒と酒粕甘酒の2種類の甘酒があるなんて…
麹甘酒というのは、本来の甘酒で、麹とお米とお水からつくられるもので50℃から60℃でゆっくりと発酵させてつくられるものです。
とっても上品な甘みと香りが広がりますね。
酒粕甘酒というのは、酒粕と水と砂糖を混ぜて沸かして作ります。
なるほど。
私昔はスーパーなどでも手に入る酒粕甘酒しか知らなかったから苦手だったんです!
麹甘酒は作るのに手間がかかるので、なかなか気軽にお目にかかれなかったわけです。
しかし、甘酒ブーム大爆発とともに、酒屋さんでもおしゃれな麹甘酒を扱うところも増えましたし、美容家さんがプロデュースして出していたり、スーパーでも美味しい甘酒を手に入れることが出来るようになりましたね!!
甘酒の嬉しい効能-「飲む点滴」健康と美容の万能ドリンク‐
甘酒は健康と美容にとても効果があるんですね。
効能としては…
- 高血圧予防効果
- コレステロール低下
- ダイエット効果
- 疲労回復
- 美肌効果
- ストレス解消・安眠効果
- アレルギー予防効果
- 美髪・抜け毛予防効果
- 便秘予防
などなど
期待できる健康・美容効果はたくさんの万能ドリンクですね。
しかし、糖質は高いため飲みすぎには注意です。
だいたい1日200mlくらいが目安の様ですね。
朝飲むと糖質をエネルギーに速やかに変えてくれる効果があり、ダイエットにも効果的だそうです。
セロトニンが出て安眠作用もあるようなので、そういった目的で飲む場合は夜が良いでしょう。
最近ではご自宅で、鍋だけでなく炊飯器や電子レンジ、ヨーグルトメーカーなどで作る方も多いようですね。
ただ、調べているととても怖いキーワードを発見しました。
「甘酒 爆発」
爆発?
なぜ甘酒の発酵で爆発がおこるのか
甘酒は米麹とお米からできているわけですが、麹にはお米のでんぷんを分解してグルコースに変えるアミラーゼを出す効果があるんですね。
これを糖化と言いますね。
ご飯を噛んでいると唾液に含まれるアミラーゼからご飯のでんぷんがグルコースに分解されて甘くなるのと同じですね。
甘酒の自然な甘さは、このグルコースが発酵によって増えて糖化が進んでいくからなんですね。
ちなみに発酵の適温は50℃~60℃です。
甘酒を発酵させるときはこの温度で発酵を進めていくわけですが、だいたい爆発の被害に合われている方は、冷蔵庫で密閉容器に入れて保存されていることがほとんどの様です。
冷蔵庫でも常温発酵は少しずつ進みます。
混入した乳酸菌が発酵の過程で増殖して、泡が出るようになります。
炭酸のようにぷつぷつと出てきて、やがて気泡が増えて密閉容器が爆発するというわけですね。
味も酸味が出て酸っぱくなっていると思います。
甘酒の温度管理難しそうですね。
麹甘酒を作る際も、温度の調節と発酵時間はとても肝になってくると思います。
保存は発酵がすすむと味がどんどん酸っぱくなってきてしまうため、早めに消費した方が良さそうですね。
あのほんのり上品な甘みとまろやかさが麹甘酒のいいところなのに、酸っぱくなってしまって炭酸のようにピリピリになってしまっては台無しですよね。
ご自宅でも簡単に麹甘酒が出来るということで、気軽にトライされている方が多いみたいですね。しかも、自宅で作った方が熱処理していないため酵素が元気なんです。
よって発酵が進んでしまうということで「腐敗」「発酵のしすぎ」「爆発」に注意が必要なのですが、栄養素が壊れず、美容効果も高いことが期待できますね!
発酵が足りない(糖化が足りない)甘酒はどんな状態?
発酵のしすぎは酸味が出たり、気泡が出て、爆発の危険性があるとのことだったのですが、発酵が足りない場合はどんな状態になるのでしょうか。
- 甘みがない
- 芯が残ってしまう
このような状態になったら糖化がうまく進まなくて、発酵が足りなかったと思ってよいでしょう。
まず、温度が適温ではないことが一番大きな原因になるようです。
麹菌が活性して発酵が進む温度は50℃~60℃。70℃以上は麹菌が死にます。45℃以下も死んでしまいます。
麹菌が死滅してしまった場合、乳酸菌が増殖して酸味が強くなります。
麹菌の発酵が進む適温を守って発酵させてください。
あとはかき混ぜ不足によって菌が全体に行きわたらなかった場合も発酵が均等に起こりませんので、発酵中はこまめにかき混ぜることが大切であるようです。
お手軽炊飯器でのおいしい麹甘酒の作り方
時間はかかりますが、炊飯器の保温機能に任せておけば、たまにかき混ぜたり確認を行う程度の手間で麹甘酒を作ることが出来ます。
自宅作った栄養たっぷりの米麹から作る甘酒を楽しんでください。
その際、道具は保存容器も含めて煮沸消毒することをお勧めします。
腐敗の原因となります。
【作り方】
1.材料
・ごはん1合
・生米麹(400g)※乾燥なら200g
・水 400ml
2.作り方
・炊飯器の中に柔らかめに炊いたごはん1合と50~60℃のお湯を注いで混ぜる。(ご飯が熱い場合は温度の低いお湯を入れてご飯を冷ます。仕上がりが55℃前後になればよい)
・米麹を投入して混ぜる。
・濡れ布巾をかぶせて炊飯器に蓋はせずに保温モードON
ここで3時間放置
・良ーくかき混ぜる(均等に発酵するように、よーく混ぜる)
ここから3,4時間放置※合間30分ごとにでかき混ぜる。
茶色くなってきてまろやかになったら出来上がり!
味見して、発酵状態を確認してくださいね。
注)温度は適温をキープしてください。
70℃以上で麹菌が死にます。
45℃以下でも麹菌が死にます。
3.保存
必ず煮沸消毒をした容器に入れてください。
密閉容器は発酵が進んで爆発の危険性があるため、時々開けて早めに召し上がってください。
ヨーグルトメーカーによる麹甘酒の作り方
ヨーグルトメーカーで簡単に麹甘酒が出来るということですよ。
お持ちの方は是非トライしてみてくださいね!
今は各社から低温調理ができるタイプのヨーグルトメーカーがたくさん出ているのですね。
専用レシピなども紹介されていて、はやりの甘酒や塩麹づくりにはすでに対応しているようです。
材料は炊飯器で作り時とだいたい同じ。
容器はプラスティックだったりするので、煮沸消毒ではなく、電子レンジでの消毒を推奨しているようですね。
ヨーグルトメーカーで甘酒を作る場合は、材料をよく混ぜてスイッチを押すだけ。
途中で混ぜるという工程が無いので、最初によーくよーく混ぜないと失敗のもとになるようです。
また、本当にヨーグルトを作るためだけのヨーグルトメーカーですと温度が42℃程度までしか上がらないものがあり、甘酒づくりには適さないものもありますので注意です。
まとめ
麹甘酒を作るときは、発酵の適温を守るのが大切。
しっかりかき混ぜて均等に発酵が起こるようにすることがコツ。
発酵が進みすぎると、気泡が発生して、冷蔵庫の中でも爆発する危険性がある。
腐敗の原因になるため、容器は必ず消毒する。
ヨーグルトメーカーを使って麹甘酒を作るときは適温が守れるものかを確認する。
甘酒は美味しすぎるし、健康と美容の万能ドリンクだけれども、糖質は多いので飲みすぎ注意。
是非お家で栄養満点の「飲む点滴」麹甘酒を作ってみてくださいね!
爆発にはくれぐれも注意です!
また、甘酒と言えばひな祭り。
ひな祭りの雛人形に関する記事も書きましたので、是非ごらんになってくださいね。