毎年1月5日や6日くらいになるとスーパーに七草粥のセットが並びますね。
七草粥、美味しいか美味しくないかは別として大切な節句のイベントとして食べたいなと思っています。
1月7日は人日という日になるそうですよ。
七草粥はいつ食べる?人日の節句とは
七草粥の起源は中国で、前漢の時代には人日の節句は「人を大切にする日」と言われていたのだそうです。
ますます七草粥を頂きたくなりましたね。
そして平安時代くらいから徐々に、中国の習慣が伝わってきて、江戸時代にはこの「人日の節句」がご節句の一つとして定められたそうです。
七草粥は中国の唐の時代から、人々の「無病息災」を願って食べられていたものです。
人日の節句は人を思いやり、人々の健康を願う素晴らしい日ですね。
私は、お正月の暴飲暴食の胃を休めるという意味しか知りませんでしたよ。
七草粥は1月7日の朝に食べるのが正しい習わしの様です。
七草粥の食材の意味は?縁起物なの?
春の七草とは、七草粥に入れる植物の総称です。
- せり(競り勝つ)
- なずな(なでて汚れを払う)
- ごぎょう(仏さまの体)
- はこべら(繁栄が広がる)
- ほとけのざ(仏の安座)
- すずな(神様を呼ぶ鈴)
- すずしろ(汚れのない純白さ)
七種類の草が入っている七草粥を美味しいとか美味しくないとかで判断していましたが、こんなに有難い意味があったのですね。
おせち料理にも、ひとつひとつ縁起のいい意味があり、毎年その年の繁栄を願って食べていますよね。
七草粥もこんなに有難い意味というか、尊い意味があったのだと思うと、身体や心に染み渡るような気持でいただきたいと思えます。
もちろん消化を助けたり、胃腸を整えるなどの身体によい効能もあります。
炊飯器と七草粥のセットを使って、ついでにタイマーもセットして七草粥を作ろう
七草粥は土鍋で作るのが一番良いと思います。
しかし、実際忙しい年始の朝ごはんに土鍋でお粥を炊くって難しいと思います。
ですので、お粥は炊飯器のタイマーを使用して炊いて、七草粥はセットを購入すれば完璧です。
炊飯器を使った七草粥の作り方
炊飯器のお粥モードの既定のお米とお水を入れます。
タイマーをセットして、翌朝(もしくは食べたい時間)に炊き上がるようにしておきます。
七草は、刻んでおいていただく直前にさっと茹でてお粥に混ぜます。
お塩(鶏がらスープ)で味付けして出来上がり…
これならできそうですよね。
七草粥に卵や鶏肉を入れたゴージャスバージョン
七草粥は、七草の意味をかみしめながら有り難くいただく物。
そうです。
はい、わかっています。
だけどやっぱり物足りない!
という場合は、鶏のささみを小さく切ったものや、溶き卵を足したりしてもいいと思います。
おススメは中華だしで中華粥風に。
タイマーでお粥を作る場合は、火を通すとはいえ、食中毒の危険性があるため当日鍋で作ってくださいね。
その場合は、お米からではなくご飯からで。
七草粥に合うおかずが食べたい!夕飯の献立は?
そうなっちゃいますよね。
朝ごはんにいただく場合はいいですが、夕ごはんの場合は物足りないと思います。
七草粥にどんなおかずが合うか…
これはもう好みだと思いますが、個人的には七草粥があっさりしているので、
西京焼きなどのしっかりした味のお魚なんてどうかなと思います。
もしくは味噌煮などの味が濃い目の煮魚。
煮物も少し甘辛く似たようなものが合いそうですね。
里芋の煮っころがしなんて個人的には七草粥に合うと思います。
七草粥は中国から来ているので、いっそ中華料理と一緒に食べるのはいかがでしょうか。
中華料理を頂くと、お粥のメニューありますよね。
なので、シュウマイとか水餃子、油淋鶏、から揚げなんてどうでしょう。
七草粥を頂くときは本来の意味や由来を思い出して感謝を
七草粥の食べ方はそれぞれオリジナリティーがあっても良いと思うのですが、そもそもは人日の節句の日に人を大切に、「無病息災」を祈るという意味で食されるようになったもの。
1年の始まりに感謝を忘れずにいただきたいと思います。
そして野菜の少ない冬に野菜を採れるようにという意味もあるそうで、七草には栄養もありますので、それぞれの草の種類も覚えると良いですね。
七草粥に入れる春の七草の種類
七草には薬効があるものが多く、昔から薬草として重宝されていた物ばかりですね。
中国から漢方なども渡ってきていますので、これはうなずけます。
- 芹(せり)=「競り勝つ」
解熱効果や胃を丈夫にする効果、整腸作用、利尿作用、
食欲増進、血圧降下作用など、様々な効果があります。
- 薺(なずな)=「撫でて汚れを除く」
別名をぺんぺん草といいます。ぺんぺん草で子供の頃に遊びませんでしたか?
利尿作用や解毒作用、止血作用を持ち、胃腸障害やむくみにも効果があるとされています。
- 御形(ごぎょう)=「仏体」
母子草(ハハコグサ)のことです。
痰や咳に効果があります。
のどの痛みもやわらげてくれます。
- 繁縷(はこべら)=「反映がはびこる」
はこべとも呼ばれます。
昔から腹痛薬として用いられており、胃炎に効果があります。
消毒消炎作用があり歯槽膿漏にも効果があります。
- 仏の座(ほとけのざ)=「仏の安座」
胃を健康にし、食欲増進に効果があります。
- 菘(すずな)=「神を呼ぶ鈴」
蕪(かぶ)のことです。
ジアスターゼが胃腸を整え、消化を促進します。
しもやけや、なんと!そばかすにも効果があるんだとか。
- 蘿蔔(すずしろ)=「汚れのない清白」
大根のことです。大根のジアスターゼが消化を助けてくれます。
風邪予防や美肌効果に優れています。
人日の節句に頂く七草粥…
意味や由来が分かったら益々いただきたくなりましたね!
体を温めて、胃腸を休めましょう。