鍋の季節。
ついついまったりしている間に焦がしちゃいますよね。
特に、濃い味の鍋、豆乳鍋や胡麻淡々鍋などは焦げやすいです。
またお決まりの雑炊やうどんなどをいつまでもぐつぐつ火にかけているとすぐに焦がしてしまいますね。
土鍋炊飯のご飯はとっても美味しいですが、こびりつきや焦げがどうしても出来ちゃいます。
焦げるとなかなか厄介で、落とすのは簡単ではありません。
そして、一度焦がしてしまうと、焦げ癖がついてしまうのも土鍋の特徴なんですよね。
ただ、土鍋は洗い方やお手入れ方法に注意しないと破損や傷みの原因になってしまします。
普通の鍋を洗うように金たわしで洗ったり、クレンザーを使うのは禁止です。
傷をつけてしまうと、そこからひび割れて破損する恐れがあります。
クレンザーは土鍋に浸透してしまうそうですよ!
というのは、土鍋の内側表面には小さな目がたくさんあり、水分を吸収しやすい状態になっているからなんです。
土鍋の焦げを取る方法-重曹(酸性の焦げ)‐
米、肉、魚などの酸性の焦げには、アルカリ性の重曹を使うと簡単に落とせます。
まず、焦げに酸性やアルカリ性があるなんて知りませんでした!
この性質に合わせて使うものを選んでいけば、土鍋を傷つけることなく焦げを取ることが出来るのですね。
酸性の焦げを取る方法
1.土鍋に水を入れます。
2.1に重曹を大さじ4杯程度入れます。
3.土鍋を火にかけて沸騰させます。
4.汚れが浮いてきたらお湯を捨てて、布やスポンジで焦げを落とします。
※1度で落ちない場合は、この工程を繰り返し行います。この時重曹はお湯の状態からではなく、水の状態から入れて煮立たせる必要があります。
土鍋の焦げを取る方法‐お酢(アルカリ性の焦げ)‐
野菜、きのこ、果物などの焦げはアルカリ性になります。
ですので、酸性のお酢を使うと簡単に焦げが落とせます。
アルカリ性の焦げを取る方法
1.柔らかいたわしで土鍋の焦げをやさしく洗う。
2.鍋に水を入れる。
3.お酢を50~70cc入れて沸騰させる。
4.全体が沸騰したら火を止めて、数時間そのまま放置する。
5.水を捨てて布やスポンジで優しく擦って焦げを落とす。
※力を入れすぎると傷がついてしまうので気をつけてください。
※水から沸かして沸騰させてください。
土鍋の焦げをそのままにしておくとどうなるの?
土鍋の焦げ付きを放置しておくと、落ちづらくなります。
しかし、硬いものでガリガリとこそげ取るのはやめましょう。
焦げてからしばらくたってしまったとしても、まずは土鍋に水を張って沸かしてみましょう。焦げが浮いてきたらたわしで優しく擦ってみてください。
たわしでこすっても落ちない場合は、上記の方法で重曹かお酢を使用する方法をトライしてみてください。
ちなみに…
土鍋の底が濡れたままに火にかけると、温度変化で割れやすくなるので気をつけてください。
天日に干して土鍋の焦げを取る方法
天日干しが意外と焦げ取りにいいみたいです。
焦げた土鍋を3~4日天日に干します。
そのあと、お湯とたわしで優しく洗います。
それでもまだ焦げが残るようなら、お酢か重曹での方法を行ってから数日天日干しすることでもっと綺麗になるそうです。
土鍋の焦げを予防するお手入れ方法
先ほど、土鍋の内側表面にはたくさんの目があり吸水性があるとお伝えしました。
そのままの状態でいきなり料理に使用してしまうと、味・匂い・汚れが染み込んだり、ひびが入って割れる原因となるそうです。ですので、最初に使うときにはある作業が必要なのです。
それが…
目張り・目止め-米のとぎ汁や小麦粉・片栗粉、お粥でも-
通常米のとぎ汁や小麦粉・片栗粉を溶かした水を煮ることで、土鍋の内側の表面にある目が塞がれます。あとは乾かせば完璧!
おすすめはお粥を炊いて目止めする方法です。これが焦げを防ぐ対策にもなるので是非行ってくださいね。
お粥を炊いて目止めをするときは、米から炊くのではなくご飯の状態からお粥作ってください。お米から炊くと、時間がかかりすぎて土鍋の底から水漏れしてしまう危険性があるそうです。
ご飯の状態からゆっくりとお粥を炊いてくださいね。
お粥が炊けたら1時間ほどそのまま放置し、冷めたお粥を取り除いて土鍋を洗えば完了です。目止めの効果が薄れて来たら再び行う必要がありますし、焦げを取るために重曹やお酢を使った後にも目止めを行ってくださいね。
空焚きは厳禁!濡れたまま火にかけるのは割れる危険性大!
土鍋は空焚きをすると割れてしまう危険性があります。そして、空焚きして熱々になった土鍋に水を入れると温度差で割れる危険性大です。絶対やめましょう。
また、濡れたまま火にかけても割れやすいです。使用前に必ず鍋の外側の水分はしっかりとりましょう。
土鍋に料理を入れたまま放置すると匂い・味・水分など色々吸収します
土鍋の性質上、水分のみならず味や匂いなども吸収しやすくなっています。
ですので、料理を入れたまま長時間放置してしまうと、味や匂い、水分も吸収し、次に料理をするときに邪魔になります。
またカビの原因にもなるので、料理は早めに別の容器に移して保管するようにしましょう。
土鍋を洗う時の洗剤は少なく。時間は短く。
土鍋を洗う際、洗剤を使うとその成分や匂いも土鍋が吸収してしまします。
次に料理を作る際に洗剤の風味になってしまったり、洗剤の成分が口から入る可能性が高いため、とにかく手早く、洗剤もなるべく少量で洗いましょう。
もちろん、洗剤で浸け置きするもの厳禁です!!!
土鍋のお手入れの基本は、しっかりと乾かすこと。
土鍋を使った後は、できるだけ水洗いで、洗剤を使うときは手早くすすぐようにしましょう。
水洗い後は、土鍋の底や表面を拭いて水分を取ります。
そのまま火にかけて蓋はしない状態で20分程度空焚きをして水分を飛ばします。
そのまま一晩放置して乾燥させ、さらに天日干しをすると完璧です!!
天日干しなんて40年近いお付き合いなのに1度もしたことがないです。
アルミホイルや金たわしでこするのは厳禁
色々な情報を見ると、丸めたアルミホイルで洗ったら焦げが取れたよー!なんて書いてあるサイトもあったりしますが、金タワシも含めて傷をつけるような道具で洗うのはNGです。
傷からヒビが入って割れてしまうリスクがあります。
正しい土鍋のお手入れ方法を全く知らなかったので、目からうろこのオンパレードです。
土鍋に優しくない使い方をしていました。
冬に大活躍の土鍋さんにひどいことをしていました…
これからは優しく丁寧に扱おうと思います。
参考-土鍋以外のお鍋のお手入れ方法は?-
ステンレス鍋
ステンレスの鍋は、重曹で焦げを落とすのが正解。
一般のお宅に一番あるのがステンレス鍋ではないでしょうか。
ステンレスと言えばさびにくい。
でも、焦げ付きやすいのが欠点ですね。
ステンレス鍋には重曹を使った焦げ落としがおススメ。
おちなかったら、お酢を使用してみて。
それでもダメなら天日干しです。
くれぐれも、空焚きと、金属のたわしやへらなどでガリガリと擦るのはやめましょう。
アルミ鍋
アルミ鍋には最大の注意点があります。
それは重曹は使わない!ということです。アルカリに弱いという特徴があるので、重曹を使うと傷んでしまいます。
焦げを落とすにはお酢を使うのはおススメだそうですよ!
ホーロー鍋
可愛くって人気のホーロー鍋
ホーロー鍋って実際何?
ホーロー鍋とは、鉄鍋にガラスの粉を吹き付けた、表面ガラスの鍋のことなんですね。
こちらの焦げの落とし方は、土鍋と同様に重曹かお酢、さらにしつこい焦げには天日干しです。
ガラスなので衝撃を与えないこと、クレンザーなど研磨剤が入ったもので洗わないこと。
そして土鍋同様に温度差を避けましょう。急に冷やしたり空焚きしたりするのは厳禁です。
土鍋のお手入れを正しく行って、美味しい鍋料理を頂きたいですね!